「グローバル創業特区」の旗印のもと、福岡市では新しい企業が産声を上げています。
そして、そんな夢見る起業家をサポートする大型の支援プロジェクトもまた、次々と動き出しています。

その一つが、「Startup Go!Go!」実行委員会、西日本鉄道、日本政策金融公庫のコラボレーションによって立ち上がった「シードアクセラレーションプログラム」と、その一環として誕生したコワーキングスペース「天神COLOR」です。

今回は、福岡の起業シーンにおける新スポット、「天神COLOR」と、その原点「シードアクセラレーションプログラム」に焦点を当てたいと思います。

(2015.11.19 更新)

スタートアップのエコシステムを構築する

「シードアクセラレーションプログラム」は、九州最大規模のスタートアップコミュニティ、「Startup Go!Go!」実行委員会が、西日本鉄道、日本政策金融公庫とパートナーシップ協定を結び、経済産業省の委託を受けて行う起業家育成プログラムです。

シードアクセラレーションプログラム火付け役の一人、岸原さん

シードアクセラレーションプログラム火付け役の一人、岸原さん

「Startup Go!Go!」実行委員会委員長の岸原さんによると、その目的は、福岡市の中心・天神に、「起業家が起業家を生む」スタートアップのエコシステムを構築すること。コワーキングスペース「天神COLOR」は、それを具現化するための舞台として機能しているそうです。

大志を抱く起業家の「学び舎」

天神COLORは、地下鉄空港線天神駅から徒歩3分、銀行の支店や福岡シンフォニーホールが立ち並ぶ、天神明治通りにあります。

ビルのワンフロアを利用したスペースには、間仕切りのないデスクが置かれ、壁一面に設置された黒板には、入居企業のロゴマークが手書きで描かれています。入居者同士の交流を大切にする雰囲気が伝わってきます。

開放的なコワーキングスペースの一角

開放的なコワーキングスペースの一角

このオフィスの一番の特徴は、週1回、ランサーズCEOの秋好陽介氏や、マネーフォワードCEOの辻庸介氏など、他に類を見ない豪華メンター陣による事業のブラッシュアップを受けられることです。

他にも、資金調達や税務、法律の専門家からアドバイスを受けられるなど、天神COLORは世界を目指す起業家の、まさに「学び舎」となっています。

壁一面の黒板には、協力企業などのロゴマークがぎっしり

壁一面の黒板には、協力企業などのロゴマークがぎっしり

天神で繋がり、“天神から”世界を狙う

既にお気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが、「天神COLOR」には、「天神から」世界を狙う、という意味が込められています。

以前からベンチャー企業のIPO支援等で活躍していた岸原さんですが、西日本鉄道や日本政策金融公庫、上述の豪華メンター陣などは、2014年に「Startup Go!Go!」実行委員会を立ち上げてからの出会いがきっかけとのこと。

すべてのはじまり、「Startup Go!Go!」

すべてのはじまり、「Startup Go!Go!」


つまり、動機とやる気さえあれば、自然に人とつながり、背中を支えてもらえる。それが福岡市であり、天神なのです。

天神で人と繋がり、“天神から”世界を狙う。天神COLORは、その一大ベースキャンプなのかもしれませんね。

 

天神COLORのより詳しい情報はこちら!

(創業手帳編集部)